2024年11月4日月曜日

グラスハープと私-3:4号機とグラスハープの復活

図7、グラスハープのハンマーダルシマのコラボ・コンサート:
2002年12月14日、国立科学博物館本館2階講堂にて。自作したハンマーダルシマを演奏する前嶋氏(右)とグラスハープ4号機を演奏する佐々木本人(左)。

5、グラスハープ復活の契機
 その後国立科学博物館に職を得て、30数年があっという間に過ぎた。博物館での仕事は、科学技術に関する歴史的資料の収集と調査研究で、時計資料、特に江戸時代に製作された機械時計「和時計」が私の所掌する分野だった。もともと大学の専門が物理学だったので、グラスハープは原理的に大変興味のあるテーマで取り組みたい気持ちはあったが、博物館の調査研究他の業務で忙しく、ずっとそのままになっていた。

2024年11月1日金曜日

グラスハープと私-2:ホフマンの演奏会と3号機の製作

図2、ブルーノ・ホフマン

2、ブルーノ・ホフマンの演奏
 2号機を製作して数年が経った1968年(昭和43年)に、上野の文化会館で来日していたブルーノ・ホフマン(図2)のグラスハープの演奏会が開催されるという情報を聞きつけ、チケットを買って会場に赴いた。
 ブルーノ・ホフマン(Bruno Hoffmann、1913–1991)が、当時ドイツ、シュトゥットガルト出身の世界で唯1人のグラスハープ奏者であることは知るよしもなかったが、グラスハープの本格的演奏が生で聞くことが出来るとあっては、見逃すことは出来ない。演奏会は、始め大ホールとの予定だったが、小ホールの会場に変更されていた。グラスハープと言う楽器に馴染みが少なく売れ行きが思わしくなかったためのように思われた。

人気の投稿