図24、アクリル製の6号機:
完成したアクリル製の透明感のあるグラスハープ6号機
11、アクリル製6号機の製作
1)材料の選択 5号機までグラスハープを製作してきた反省として、楽器は素人細工ではなく、技術的にもデザイン的にも完成度の高いものであるべきだ、という思いがあった。かつて上野の文化会館でホフマンが使用していたグラスハープは、グラスを並べた箱も飾脚もクラシックな工芸品として完成された作品に見えた。一時的には、グラスを並べる箱を寄せ木で装飾を施したり、4脚をカーブを描いた猫足にするなど工芸作品の方向も模索したが、結果的にアクリル製に落ち着いた。
1980年代当時、武蔵野音楽大学講師(後の釧路音楽大学教授)をされていた小沢千尋氏が指導し、佐々木硝子(後の東洋佐々木ガラス)が製作した透明アクリル製(と思われる)グラスハープの透明感が、グラスハープの雰囲気によく合っているように思われたからである。
2)アクリル材によるベースの作成 アクリルは、木材同様に十分な強度があり、加工も比較的容易で工作の素材として優れている。何よりその透明性はガラスと同等かそれ以上もあって、グラスハープ製作には最も適当な素材と思われた。
ベースの大きさは5号機の配列を参考に、縦40cm、横85cmとし、強度を確保するために8mm厚の透明アクリル板とした。アクリル板のみでは若干曲がるので補強のために板厚8mm、幅3cmの桟で補強した。当初、下のE音と重複行のB音は最初は無かったが、ベースへ接続するアタッチメントを工夫し増設した。
3)新たに加えた構成音 配列は、5号機に用いた配列を新たに手に入れた低音部3音(E、F、F♯)と高音部4音(B、C、C♯、D)のグラス8個を加え、結果的に下のEから上のDまでのクロマチック(半音階)35音(3オクターブ弱)、重複行の7音を加えた42音構成とした(図25)。
図26、グラスの各部名称
リム:グラスの器の縁の部分、ボウル:グラスの器部、ステム:支柱部、プレート:円形の台座部
4)グラスの固定方法と高さの調整 ここでグラスの各部名称を、一般的呼称に従って上からリム(グラスの器の縁の部分)、ボウル(グラスの器部)、ステム(支柱部)、プレート(円形の台座部)(図26に)と呼ぶことにする。
まずグラスをベースとなる透明アクリル板へどのように取り付けるかについては、最も重要な課題である。4号機、5号機では切り落としたステムを木製パイプに押し込んだコルクの穴を開けて差し込んで固定したが、今回は木製パイプのぁわりに15mm径のアクリル棒を使用した。
先ず、旋盤を使ってアクリル棒に切断したステムを差し込む穴を開けた。ステムは、通常は太さが先へ行くほど細くなっていて、その曲線に密着させる穴開けは工作上難しいので、径の異なる3種ほどのドリル刃を使ってステムがガタつかないように階段状の穴を開けた(図27、図28)。
次に、リムの高さを同一にするためにスペーサーのアクリル棒の長さを決める必要がある。そこで、ベースからリムまでの高さを試行できるように1cmごとに切れ込みを入れたゲージを作成した(図29)
まずグラスをベースとなる透明アクリル板へどのように取り付けるかについては、最も重要な課題である。4号機、5号機では切り落としたステムを木製パイプに押し込んだコルクの穴を開けて差し込んで固定したが、今回は木製パイプのぁわりに15mm径のアクリル棒を使用した。
先ず、旋盤を使ってアクリル棒に切断したステムを差し込む穴を開けた。ステムは、通常は太さが先へ行くほど細くなっていて、その曲線に密着させる穴開けは工作上難しいので、径の異なる3種ほどのドリル刃を使ってステムがガタつかないように階段状の穴を開けた(図27、図28)。
次に、リムの高さを同一にするためにスペーサーのアクリル棒の長さを決める必要がある。そこで、ベースからリムまでの高さを試行できるように1cmごとに切れ込みを入れたゲージを作成した(図29)
ステムは先へ行くほどほそくなっているので、太さの異なる三種のドリルでグラスががたつかないように階段状の穴を開け、透明エポキシ接着剤で固めた。
6)固定ボルトの取り付け 製作したゲージを使って、アクリル棒をステムにはめ込んだ状態でベースからリムの高さを試行した結果、13cmの高さが適当である事が判った。グラスの高さが決まったので、全てのグラスの高さが13cmになるようにアクリル棒の長さを決めて旋盤でカットした(図30)。
加工したアクリル棒の先端には、ベースに固定するためのボルトを取り付ける必要がある。アクリル棒にドリルで穴を開け、これにネジを切ってステンレスボルト(後にポリカーボネート製に変更、6mmボルト、35mm長)をねじ込んだ。最後にステムをアクリル棒に差し込んで透明エポキシ接着剤で固めて1個のグラスの加工処理が完成する(図31)。
これはなかなか手間のかかる作業で、42個全てのグラスを加工するために2週間ほど要した。
7)グラスのベースへの取り付け
8)グラスハープを載せる台をの製作
12、台の製作
13、イルミネーションボックスの取り付け




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